一般社団法人岡崎市医師会
 

人間ドック・健康診断に追加可能なオプション


検査名 検査内容
循環器系 BNP 心不全の補助診断法の一つです。症状や他の検査結果とともに総合的に判断する必要があります。
血圧脈波(ABI、CAVI) 動脈硬化性疾患を早期に診断する上で重要な検査項目です。足の太い動脈のつまり具合(ABI)や動脈硬化の程度(CAVI)を調べます。動脈硬化の危険因子(高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満・喫煙)のある方、および「歩きにくい」、「足の血行が悪い」などの症状がある方にお勧めします。
頸動脈超音波 動脈硬化性疾患を早期に診断する上で重要な検査項目です。動脈硬化の程度や脳梗塞の原因となるプラーク(血管壁が局所的に厚くなった状態)の有無を調べます。動脈硬化の危険因子(高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満・喫煙)のある方にお勧めします。※脳ドック頭部・頸動脈コースの頸動脈超音波とは内容が異なります。
呼吸器系 喀痰(かくたん)細胞診 喀痰の中にがん細胞が存在するかどうかを調べます。特に肺門部(肺の入り口付近)のがんを発見する上で重要な検査項目です。タバコを吸う方、咳や痰(特に血痰)のでる方は一度受けることをお勧めします。※痰を3回分お取りいただきます。
消化器系 胃内視鏡
(胃部X線を胃内視鏡に変更します)
ゼリーで鼻腔あるいは咽頭に局所麻酔を行い、内視鏡を鼻あるいは口から挿入し、食道・胃・十二指腸の内部を観察します。異常が疑われた場合は、病理組織検査(細胞を採取して顕微鏡で調べる検査)を追加することが可能です。胃部X線と比べると、胃がんの発見率が4~5倍高いとされています。以前にヘリコバクター・ピロリ感染胃炎と診断された方やヘリコバクター・ピロリ抗体陽性であった方、ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療後の方、胃の症状がある方、胃部X線で慢性胃炎(疑い)、炎症・レリーフ粗大や乱れ・アレア不整などと診断された方、過去の胃部X線で体位変換が困難であった方や検査後の便秘で悩まれた方にお勧めします。※人数に制限があり、当日お受けすることができない場合もあります。
胃がんリスク
(ヘリコバクター・ピロリ抗体、ペプシノゲン法)
血液検査で、ヘリコバクター・ピロリ菌(胃がん発生のもととなる萎縮性胃炎の原因の一つ)の抗体およびペプシノゲン(胃粘膜の萎縮の有無を示す項目)を測定することで、胃がんのリスク(かかりやすさ)を4段階で判定します。(胃がんをみつけるための検査ではありません。また、胃の手術歴がある方、胃酸を強く抑える薬(プロトンポンプ阻害剤)を服用中の方、ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療が成功した方、腎不全がある方については、正確な結果が出ない場合があるため、お勧めできません。)
ヘリコバクター・ピロリ抗体 ヘリコバクター・ピロリ菌は、消化性潰瘍の原因であるほか、胃がん発生のもととなる萎縮性胃炎の原因の一つと考えられています。胃がんリスク検診を受けていない方で、胃部X線や胃内視鏡で潰瘍や炎症を指摘されている方は、一度受けることをお勧めします。
エラスターゼ1 膵がん(特に膵頭部にできるがん)に伴う膵炎を反映して高値を示します。
膵がんのほか、急性・慢性膵炎でも高率に高値を示します。 エラスターゼ1は、早期の膵がんで高値を示し、は進行膵がんで高値を示すとされており、膵酵素であるエラスターゼ1と腫瘍マーカーであるの組み合わせがそれぞれ単独より膵がんの発見に適します。
甲状腺

甲状腺セット
(甲状腺超音波、TSH、FT4、FT3)

甲状腺超音波は、主に甲状腺の炎症性および腫瘍性疾患について調べる検査です。TSH、FT4、FT3は、主に甲状腺の機能の低下および亢進を調べる血液検査項目です。甲状腺の代表的な疾患であるバセドウ病や橋本病(慢性甲状腺炎)を診断する上で重要な検査項目です。倦怠感・疲れやすい・イライラ感・のどの違和感などの症状がある方にお勧めします。
甲状腺血液セット
(TSH、FT4、FT3)
骨密度 骨密度(超音波法) かかとの骨に超音波をあてて、超音波が骨を通り抜ける速さと量で評価します。
骨密度(DXAセット) DXA法は腰椎と大腿骨にX線をあてて、X線が骨を通り抜ける量から骨密度を測定します。
正確に測定ができるため、骨粗しょう症の診断に用います。
視力 夜間視力 光の強さに対する眼の調節作用「明暗順応」を調べます。
加齢や眼精疲労等により低下します。
動体視力 動いている対象物を視線を外さずに持続して識別する能力を調べます。
加齢や眼精疲労等により低下します。
腫瘍
マーカー
CEA 大腸をはじめとする消化器系のがん・肺がん・腎がんなどの補助診断法の一つです。喫煙者でも高値を示すことがあります。
AFP 肝細胞がんの補助診断法の一つです。肝炎・肝硬変・妊娠でも高値を示すことがあります。
CA19-9 消化器系のがん、特に膵臓がん・胆嚢がん・胆管がんの補助診断法の一つです。
CA125 卵巣がんの補助診断法の一つです。子宮内膜症でも高値を示すことがあります。
前立腺特異抗原(PSA) 前立腺がんの補助診断法の一つです。しかし、前立腺肥大でも高値を示すことがあります。一部の前立腺肥大症の治療薬や男性型脱毛症の治療薬により、低い値を示すことがあるため注意が必要です。排尿困難や残尿感のある方、50歳以上の方にお勧めします。
CA15-3 乳がんの補助診断法の一つです。肺がん・膵臓がん・胃がん・腎がん・婦人科疾患・肝機能障害でも高値を示すことがあります。単独では乳がんの発見はできません。
シフラ(CYFRA) 肺がんの補助診断法の一つです。子宮頸がん、肺良性疾患、食道がんでも高値を示すことがあります。
SCC 肺がん(特に扁平上皮がん)・食道がん・子宮頸がんなどの補助診断方法の一つです。
アレルギー
セット
マルチアレルギーセット
(48mix)
※48mixではいくつかの項目がミックス(複数アレルゲン混合物)として報告されます。
●48mixと36項目は、どちらか一方しかご追加できません。
<食物系>
卵白 、オボムコイド、 牛乳(ミルク)、 小麦、 ソバ、 エビ、 カニ、 ピーナッツ、 大豆 、コメ(米)、ゴマ、 牛肉、 豚肉、 鶏肉、 マグロ、 サケ、 バナナ、 キウイ、 トマト、 モモ、 サバ、 木の実ミックス※[ヘーゼルナッツ、アーモンド、クルミ]
<吸入系-花粉>
スギ、 ヒノキ、ハンノキ、 シラカンバ、 ブタクサ (混合物Ⅰ)、 ヨモギ、 イネ科ミックス※[オオアワガエリ、カモガヤ、ナガハグサ、ハルガヤ、ギョウギシバ]
<吸入系-室内>
ハウスダスト(ハウスダストⅠ) 、 イヌ・ネコ皮屑ミックス※、ダニミックス※[コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ]
<吸入系-真菌(カビ類)>
カビミックス※[アルテルナリア、ベニシリウム、クラドスポリウム]、 カンジダ、 アスペルギルス
<吸入系-その他>
ラテックス
マルチアレルギーセット
(36項目)
<食物系>
卵白 、オボムコイド、 牛乳(ミルク)、 小麦、 ソバ、エビ、 カニ、 ピーナッツ、 大豆 、コメ(米)、ゴマ、 牛肉、 豚肉、 鶏肉、 マグロ、サケ、 バナナ、 キウイ、トマト、モモ
<吸入系-花粉>
スギ、 ヒノキ、ハンノキ、 オオアワガエリ、 カモガヤ 、シラカンバ 、ブタクサ (混合物Ⅰ)、ヨモギ
<吸入系-室内>
ハウスダスト(ハウスダストⅠ) 、 コナヒョウヒダニ、 イヌ皮屑 、ネコ皮屑
<吸入系-真菌(カビ類)>
アルテルナリア、カンジダ、 アスペルギルス
<吸入系-その他>
ラテックス
吸入系アレルギーセット
(16項目)
スギ 、ヒノキ、 ハンノキ、 オオアワガエリ、 カモガヤ、シラカンバ 、ブタクサ(ブタクサ混合物Ⅰ) 、 ヨモギ、 ハウスダスト(ハウスダストⅠ) 、 コナヒョウヒダニ、 イヌ皮屑 、ネコ皮屑 、アルテルナリア、 カンジダ、アスペルギルス、 ラテックス
花粉アレルギーセット
(8項目)
スギ 、ヒノキ、 ハンノキ、 オオアワガエリ、 カモガヤ、シラカンバ 、ブタクサ(ブタクサ混合物Ⅰ) 、 ヨモギ
食物アレルギーセット
(8項目)
卵白 、オボムコイド、 牛乳(ミルク)、 小麦 、ソバ、エビ、 カニ、 ピーナッツ
CT 胸部CT 肺・気管支・心臓・大血管の各疾患を診断する上で重要な検査項目です。特に肺がんを心配されている方、喫煙指数(1日の本数×年数)が600を超える方にお勧めします。※概ね5秒程度、息を止めて検査します。
腹部CT 肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓の各疾患を診断する上で重要な検査項目です。また、腹部大動脈瘤(血管のこぶ)が見つかることもあります。※概ね10秒程度、息を止めて検査します。
胸腹部CT 胸部と腹部の各疾患を診断する上で重要な検査項目です。高性能CTのメリットを活用し、胸部と腹部を短時間で撮影します。※概ね15秒程度、息を止めて検査します。
内臓脂肪面積 CTで内臓脂肪面積を計測します。腹囲が同じ程度の肥満でも、皮下脂肪型肥満に比べて内臓脂肪型肥満の方が、動脈硬化性疾患の発症に対する注意が必要です。肥満と診断されている方は一度受けることをお勧めします。
MRI 上腹部MRI 肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓の各疾患を診断する上で重要な検査項目です。また、腹部大動脈瘤(血管のこぶ)が見つかることもあります。放射線を使用しないため、被ばくはありません。※概ね15秒程度、息を止めることが数回あります。検査追加により予約時間が変更になる場合があります。
子宮・卵巣MRI 子宮・卵巣の各疾患を診断する上で重要な検査項目です。放射線を使用しないため、被ばくはありません。※検査追加により予約時間が変更になる場合があります。
子宮頸がん 視診・触診、細胞診 子宮がんには頸がんと体がんがあります。子宮がんの約7割が子宮頸がんです。子宮頸がん検診は、子宮頸部(入り口付近)の診察(内診)とともに、専用器具にて子宮頸部から細胞を採取してガラス板に塗り、染色した後、顕微鏡で悪性細胞をチェックします(細胞診)。子宮体がん検診は当センターでは行っておりません。また、生理中はご受診いただくことができません。※検査開始時間10:00~。人数に制限があり、当日お受けすることができない場合もあります。
ヒトパピローマウイルス(HPV)
(診察(内診)、細胞診が必須となります。)
ヒト・パピローマウイルス(HPV)は、子宮頸がんの原因ウイルスです。通常は感染しても2年以内に自然に消失しますが、HPVが消えずに感染が長期化(持続感染)した場合、異形成(がんの前段階)を経て、子宮頸がんになる可能性があります。
乳がん マンモグラフィ1方向・2方向 乳房をX線で撮影する検査です。多くの良・悪性乳腺疾患の検出、特に触ってもわからない様な小さながんや、石灰化(白い粒)のみで見つかる早期がんのスクリーニングに有効です。
乳房超音波 乳房に超音波をあて、異常の有無を検査します。病変内部の様子まで細かく観察することができます。乳腺量の豊富な若い方はこの検査の追加をお勧めします。また、ペースメーカーが入っている方も受けることができます。
視触診 しこりの有無や、画像検査ではわかりにくい皮膚の変化、乳頭・乳輪の異常などをあわせて専門医が診察します。乳がんの可能性を否定できない場合には、要精密検査と判定されます。※人数に制限があり、当日お受けすることができない場合もあります。